リレーブログ | 社会福祉法人 鳥取こども学園 - Part 2社会福祉法人 鳥取こども学園 | Page 2

社会福祉法人 鳥取こども学園は、キリスト教精神にもとづいて創立されました。その基本理念は『愛』です。

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  • 第37回『愛はいつまでも絶えることがない。』社福)鳥取こども学園 理事長 藤野興一

    『たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、私は騒がしいドラ、 やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じて(つう)いようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。
    愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。
    愛は決して滅びない。┉┉┉それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。』
    (コリントの信徒への手紙Ⅰ:13-1~13)

    あけましておめでとうございます。
    ① 日本では松の内といって新年を祝うのは1月15日までですが、西欧では東方の博士たちが幼な子イエスを礼拝した日が1月6日で、クリスマスツリーやリース等のクリスマス飾りは6日まで飾られます。そしてヨセフとマリアがイエスを神殿に連れて行った
    2月2日までがクリスマスとされています。
    ② コロナが世界中で猛威を振るい、日本でも7日、東京と埼玉、千葉、神奈川に緊急事態宣言が発出されました。鳥取県でもあっという間に150名を超える感染者を数えています。そんな中で主の御手の内に生かされ、子どもたちや職員の皆さんと共に2021年の新年を迎えることができました。鳥取こども学園は1906(明治39)年1月13日創立以来115周年、鳥取みどり園は、1951(昭和26)年4月1日創立から70周年を迎えます。
    ③ 冒頭に掲げた「愛はいつまでも絶えることがない。」が学園の創立の精神であり、運営理念です。創立以来、115年間一日も休まず歩んできました。子どもたちは、日課として礼拝を守り、職員も、全職員が関わる礼拝形式の朝会を続けてきたのです。学園(院)の文化としての礼拝は、丸山の学園墓地も含め、学園の霊的財産であり、「愛」の文化です。
    ④ 世界中で子どもたちが殺され続けている中、緒方貞子さん(一昨年10月22日に92才で亡くなりました)は、日本人初の国連難民高等弁務官として度々現地を訪れ、難民の中に入り、死の直前まで彼らに寄り添い続けられました。中村哲さん(一昨年12月4日に73才で銃撃され殺された)は、アフガニスタンで井戸を掘り、ブルトーザーを駆使して運河を創り緑の大地をよみがえらせた偉大な実践家です。「ペシャワール会」鳥取県支部は11月7日に中村哲さんを偲ぶ会を開催しました。石井十次は、岡山孤児院の創設者です。
    3人に共通するのは、神様の愛を信じて希望実現へ向けて、正義と平和のために常に現地の人たちと一緒に歩む現場主義であり、共に歩む実践にあります。
    ⑤ 鳥取こども学園は今まで、キリストの愛に導かれ、人権を守る最後の砦として闘い続けてきました。これを支えてきたのは歴代職員が本当に献身的、先駆的、創造的に子どもや障がい者とその保護者に学びながら当事者と共に歩み続けたところにあります。
    ⑥ いじめや校内暴力、不登校、子どもの自殺、女性の自殺が増え続けています。無差別殺人事件が繰り返され、ユアちゃん事件、ミアちゃん事件のような虐待死事件もエスカレートしています。個々をバラバラにするコロナ状況下にあって一層増幅されます。コロナにより孤立し、誰にも受け止められずにパニクリ、絶望して犯罪やテロ、DVや児童虐待、無差別殺人事件などに走っているのです。何としても事前に食い止めねばなりません。
    ⑦ 豪雨災害、火山や大震災など相次ぐ巨大災害も、頻発しています。コロナは、自然や心よりも目先のお金や物を大事にしてきた愚かさを改めるよう突き付けています。
    ⑧ 鳥取こども学園は、2011年7月の「社会的養護の課題と将来像(課題と将来像)」及び「日本型社会的養護」の先行的実践モデルとなってきました。2017年8月に出された「新ビジョン」は、欧米ですでに破綻している「施設解体論」を展開し、10年にわたる私の全養協副会長・会長時代を通じて2015年4月から長年動かなかった職員配置基準の大幅改定、小規模ケアホーム加算、家賃補助の実費支給、大学・専門学校進学費用への措置費対応など、都道府県等が認めればみな可能となったのです。しかし「新ビジョン」は、「課題と将来像」の実績を反故にしようとしています。反故にさせない闘いが必要です。
    ⑨ 今年80才になります。主の御心ならば、大病や老化現象に負けず、100才を目標に若者たちの闘いに加わりたいと願っています。
    ⑩ 皆様の上に、神様の豊かな祝福と何よりも子どもたちの幸せ、世界平和実現に一歩でも二歩でも近づくよう祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。


    2021.01.09

  • 第36回『ザアカイ、今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい』社福)鳥取こども学園 事務局次長 山本隆史

    ~イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」~
    (新約聖書 ルカによる福音書19章5節)

    メリークリスマス!!
    法人事務局の山本隆史です。
    ウルトラセブンと山本隆史
    このホームページや法人のfacebookでもちょこちょこ名前を出していますが、担当者です。
    その私、50歳手前ですが空想特撮シリーズ(ウルトラシリーズ)の大ファンです。
    ウルトラシリーズが1966年(もちろん山本、生まれていません)放映開始から今年で54年になります。現在放映されている『ウルトラマンZ(ゼット)』は写真の『ウルトラセブン』の息子の『ウルトラマンゼロ』の弟子という設定です。
    その「ウルトラマンシリーズ」でも随一の人気を誇り、最高傑作との呼び声も高いのが『ウルトラセブン』。
    その第8話「狙われた街」に登場するメトロン星人は、この地球や人類を怪獣とか爆弾等で破壊し侵略するのではなく、タバコに周囲の人がすべて敵に見える効果がある赤い結晶体を仕込み(現在ならタピオカでしょうか)、信頼関係を失った地球人同士が殺し合うことで、最終的には地球人類が死に絶えるのを待つという狡猾な戦略を始めます。

    もちろんこの企みはウルトラセブンによって完膚なきまでに阻止されるのですが、最後のナレーションが、
    「人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。
    でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです・・・。
    え、何故ですって?・・・
    我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから・・・」
    という痛烈なものでした。

    新型コロナウイルスの感染拡大により、自分が感染することなど様々な不安により、感染された方やその家族、濃厚接触者、さらに治療にあたる医療従事者の方々などに対しての誹謗中傷や差別・批判の言動が残念ながら起きています。悪辣な言葉がインターネットやSNSなどに並んでいます。
    また、児童虐待に関しても「親がダメだから」「学校がダメだから」「児童相談所がダメだから」といった批判ばかりが目立ちます。
    誹謗中傷や批判する方たちは、自らの「正義の剣」を振るいます。しかし、剣は必ず相手を傷つけます。再び立ち上がれるかどうかわからないくらい深く心を傷つける場合もあるでしょう。
    この困難な時代だからこそ、私たちはお互いの絆・信頼深め、「見えざる敵」「社会問題」に皆で取り組んでいかなければいけません。
    なのに「正義」の名の下に誹謗中傷や批判を繰り返すこの地球にお互いの信頼が生まれるでしょうか?

    冒頭の聖書のことばに登場するザアカイは徴税人で、町の人々から税金を過剰にむしり取って自分の懐に入れる等、街の人々から大変嫌われていたようです。
    イエスはそのような情報は知っていましたが、それでも初めて会ったザアカイに優しく声をかけられ、その上ザアカイの家に泊まる=全面的な信頼をザアカイに示されました。
    この信頼により、ザアカイの心は大きな変化をします。
    批判などではなく、信頼=愛=大切にするを以て人と人との絆を深めていく、真の平和を実現させていく、そのようなイエスがお生まれになったのが、クリスマスです。
    あらためてメリークリスマス!!


    2020.12.06

  • 第35回『最近思うこと』 自立援助ホーム鳥取フレンド・鳥取スマイル統括寮長 山中友子

    自立援助ホームには、様々な環境を経て辿り着いた、15歳から概ね20歳の人たちが生活をしています。鳥取フレンドは、1984(昭和59)年1月4日、「OBの家」として、制度外の状態からスタートしました。私は、夫とともに藤野理事長に声をかけていただき、1987(昭和62)年2月より鳥取フレンドに携わっています。

    当初は夫と共に寮父母として住み込みで寮生と共に生活していました。当時の寮生は、どちらかと言えばやんちゃな人が多く、その場その場での対応に追われる日々でした。その度に、夫の裁量で、社会人としての対応をしてもらいました。警察や家庭裁判所や保護観察所と関わりのある人たちを受け入れることも多々ありました。事件を引き起こしてしまい少年院に入ることも。彼ら彼女らには、様々な背景や事件を起こすしかなかった事情、周りの環境などがあるとは思います。しかし、環境を変えることは簡単ではないので、結局のところ本人が現実の社会の中で生きていく術を身につけていくしかなく、本人にしてみれば恨みごとも言いたいだろうと察しますが、頑張るしかありませんでした。当時の寮生には、やんちゃするだけの元気がある分だけ「生きる力」があったと思います。

    最近思うことは、「今の若者が社会での様々な体験が以前と比べてしにくくなってきているのでは?」ということです。パソコンや、スマートフォンなどの技術の進歩で欲しい情報を手軽に瞬時に得ることが出来るようになりました。一方で、膨大な情報に振り回されたり、何か間違ったり、異なることを言えば、即座に見知らぬ多くの人から非難されたり…。生活は便利になってはいますが、生きづらいことだと思ってしまいます(私自身が、時代についていけてないからかもしれませんが…)。

    今の寮生、OB・OGたちに伝えたいことがあります。言葉で言うのは簡単かもしれないですが、「間違えても、修正はできる!」ということです。理解してもらいにくいこともあるかも知れないし、時間のかかることかもしれないですが、心のどこかで覚えていて欲しいです。「必ず乗り越えられると信じて、できることを続けてください。」と伝えたいです。

    私は今年度定年を迎えます。夫もすでに退職しており、自宅で介護が必要ですが、元気にしています。昔に比べてできることは少ないですが、「できることを。」と自分に言い聞かせつつ、人に関わっていきたいと思います。


    2020.11.04