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第77回 🎍『新年の抱負』🐎 乳児院 鳥取こども学園乳児部 院長 竹中 成代
明けましておめでとうございます。
2026年は午(うま)年。しかも60年に1度の丙午(ひのえうま)。今から60年前(昭和41年)『この年は火災が多い』『この年に生まれた女性は気性が強く夫を食い殺す』と言われていたようです。まったく根拠のない迷信の影響で出産を控える傾向がみられ、出生数が他の年と比べ激減したそうです。
そうではなくても毎年出生数が減っている状況がある中で、果たして2026年はどうなのでしょう?出生数が増えることを願うばかりです。
丙午(ひのえうま)の本来の意味は、「丙」は火を表し、「午」は火と勢いを表します。この二つが合わさることで『行動力、飛躍のチャンスをもたらすエネルギーが強い年』であるということのようです。
2026 年、社会福祉法人鳥取こども学園は創立120周年を迎えます。そして乳児院鳥取こども学園乳児部は創設20年を迎えます。節目の年となります。これまで乳児部では「赤ちゃんのもうひとつのおうち」として、より家庭に近い養育環境を探求し、安心安全な生活の保障に力を入れてきましたが、今、乳児院に求められているのは地域支援への展開です。
全国の実態ですが、施設入所に至ったケースは虐待対応件数の約0.3%のみとの調査結果が出ており、ほとんどが地域で暮らしている現状があります。また、出生0日、0か月の乳児の虐待死や遺棄児がいるという悲しい事実もあります。
2025年度乳児部では「産後ケア事業」「子育て世帯訪問支援事業」「産後サロン」に取り組んでいるところではありますが、実績としては件数少なく片足を踏み入れた程度に留まっています。
2026年度は当法人内の児童家庭支援センターと乳児院との連帯強化を図り、『丙午(ひのえうま)の行動力、飛躍のチャンスをもたらすエネルギッシュな勢い』に乗っかって、これまで以上に、地域で生活されているお子さんやご家族のニーズに応えられるよう尽力する所存でございます。

引き続き、関係機関、法人内外の施設、事業所等々…みなさまのご理解・ご指導・ご協力を賜りますよう、どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
2026.01.15
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第76回 🛫台湾へ視察・研修に行ってまいりました🛬 社福)鳥取こども学園 常務理事 山本 隆史
日本キリスト教児童福祉連盟主催の台湾施設研修(11月23日(日)~11月30日(日))に参加してきました。昨年度、台湾の社会的養護に関わる方たち25名が日本へ視察研修に訪問されたことを踏まえて、今回は私たちが訪問いたしました。

今回の台湾研修では、台湾北部の台北市・新北市・桃園市を中心に複数の公的機関および民間施設を訪問し、台湾における社会的養護の仕組みと実践について学ぶことができました。台湾では児童の保護や自立支援は、中華民国政府行政院衛生福利部および2023年に新設された外局の「社会及家庭署(SFAA)」、各自治体の社会局、そして民間団体である家扶基金会、CCSA(中華育幼機構協会)などが密接に連携して子どもと家庭を支えている点が大きな特徴となっています。

台湾の社会的養護は、日本と同様に里親委託の拡充と施設機能の再編を同時に進めています。新北市や台北市では里親制度の強化が明確に示されており、家扶基金会やCCSAが研修、マッチング、支援体制の多くを担っています。日本の「専門里親」に近い高度な支援を行う里親もおり、研修や支援の多くを民間団体が中心になって支える仕組みが印象的でした。残念ながら里親委託が不調となった場合には、行政と民間が協働し、施設が「受け皿」として機能する体制を整えています。

一方、施設養護は縮小傾向にありますが、施設はその規模を小さくしながら多機能化を進め、役割の明確化を図っています。台北市「培立(ペイリー)家園」や桃園市「藍迪(ランディー)児童之家」、忠義育幼院、北區児童之家などでは、家庭的な環境を重視した小規模ケアをはじめ、自立支援プログラム、心理治療、緊急保護など、子どものニーズに応じた多様な支援が展開されていました。特に、加害、被害、性的課題、発達特性など複雑な背景を持つ子どもに対して、専門スタッフがチームで支援を行う体制を整えています。また、台湾では、「社会工作師(ソーシャルワーカー)」が専門職として広く認められ、個別支援・家庭支援・心理ケア・地域支援を専門的に担い、日常の生活支援は保育士のようなケアワーカー担うという役割を明確に分担することで、支援の質と専門性を保っているとのことでした。

さらに、今回特に印象的であったのが、台湾の民間施設が財団法人の基金会を運営主体としており、その多くが寄附文化を背景に成り立っているという事実です。日本の社会的養護の運営費のほとんどが公費です。しかし、台湾の場合は、政府補助の公費が50%を下回り、寄附・募金・財団の賃料収入等で賄う必要があるからです。藍迪児童之家、忠義育幼院、伯大尼児少家園、大同育幼院など、訪問した主要施設のほとんどが財団法人の基金会によって設置されており、複数の寄附や募金のプロジェクトを常時展開しながら安定した運営を図っています。

また、施設によっては農場(藍迪開心農場)のような自立支援のための職業訓練の機能を備えた施設、多くの企業の協力を得て職場実習を行うといった取り組みも見られました。こうした取り組みは、台湾に根付く多くの企業の寄附・支援文化によって支えられており、社会的養護の重要な基盤となっていることも学びました。

総じて、台湾の社会的養護は行政主導の制度設計と民間団体の実践力が高い次元で結びつき、子どもや家族を総合的に支える「協働モデル」として確立されつつあります。日本と同様に課題はありますが、地域に根ざした民間団体の役割の大きさや行政との柔軟な協働姿勢は、大変参考になるものでした。今回の研修で得た学びを今後の運営や政策提言に生かし、より良い社会的養育の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

最後に、改めて神様の守り導かれ、多くの学び、そして貴重な出会いを得たことに感謝します。
我再次衷心感謝上帝的庇佑和指引,感謝祂讓我學到的許多人生經驗,以及讓我擁有的寶貴際遇。謝謝。
追伸:台北市にある故宮博物院も見学しました。書に興味がありますので、宋の四大家である蘇軾、黄庭堅、米芾、蔡襄の書を観ていたら、あっという間に予定の2時間を過ぎてしまい、他の展示物を観ることができませんでした・・・。続きは、いつかまた訪問する機会があったときに・・・。
2025.12.06
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第75回 🏃♀️『もうすぐ運動会』🥁幼保連携型認定こども園 鳥取みどり園 副園長 山根 愛
今年度も早いもので半年が過ぎました。この夏は例年以上に猛暑が続きました。そんな中、鳥取みどり園では、涼しい時間帯にプール遊びや夏ならではの色々な感触遊びを楽しんだ子どもたち。プール遊びでは「先生、ワニ歩きができるようになったよ」「もぐれるようになったよ」と得意気な姿を見せてくれました。水が苦手だった子どもも友達と一緒に遊ぶ中で挑戦しようとする姿が見られ、その中で出来ることも増え、「先生、みて~」と嬉しそうな表情の子どもたち。見ている私も近くで成長を見守ることができ、とても嬉しくなりました。9月になっても残暑が厳しく、でも子どもたちはこの暑さに負けることなく、元気いっぱいに過ごしています。

そして、いよいよ子どもたちが楽しみにしている運動会の時期が近付いてきました。子どもたちの成長をお家の方や地域の方に見ていただく運動会。「こういう所を見てもらいたい」と年長さんは話し合いの中で鼓隊の曲決めからはじまり、楽器決めや障害物の競技内容、リレーのチーム分け、走る順番など決め、毎日練習に取り組んでいます。他の年齢も「これがしたい」と子どもたちの意見をもとに年中さんは『なるこ』年少さんは『ダンス』等の練習に取り組んでいます。今年も広い芝生のグラウンドの中で、のびのびと披露します。ちょっぴり緊張して動かなかったり、涙がでてしまう姿も見られるかもしれませんが、ひとまわりもふたまわりも成長した子どもたちの姿をどうぞお楽しみにぜひ見に来て下さい。
※運動会は、10月5日(日)に無事開催いたしました。
2025.10.17

