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すみれホームには、様々な年齢、様々な期間、子どもたちがお泊りしたり1日過ごしては、帰っていきます。
その中には、年齢が大きくなっても、時々すみれホームを利用してくれる子がいて、そのたびに「大きくなったなぁ」と思います。
思春期の男の子。久しぶりにやってきました。小さいころからスポーツ万能です。
断られるのを覚悟で、「何かして一緒に遊ぼう。」と誘いました。
少し考えて返ってきた答えは、
「遊具鬼ごっこしよう。」でした。
思春期の男の子が、鬼ごっこ?!
…そういえば、小さいころに一緒にさせてもらってたなぁ。脚の速い子で、全然追い付かなかったけれど、思い出してくれたのかなぁ。それだったら、嬉しいなぁ。
ハードな鬼ごっこになりそうだけれど、50歳の老体に鞭打って、やってやろうじゃないか!!
早い梅雨明けの晴れた中、男の子と私、両方が1回ずつ鬼をしました。
私はそれだけで、もうバテバテです。
その様子をみた男の子がこう言いました。
「竹下さん、そろそろ満足した?」
暇つぶしのお付き合いをしてもらっていたのは、私の方でした。
しょうがない、遊んでやろうか、と気をつかってくれたのでしょう。
オセになって…と、息も絶え絶えの中、嬉しく思いました。
その後は、男の子の大好きなサッカーの相手をしてもらいました。
それも素早くて追い付けなかったですけれど。
鳥取こども学園 すみれホーム 児童指導員 竹下 敏
2022.07.20
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梅雨に入りました。雨の日が続くと、気持ちまでどんよりする日が増えてきがちですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私は先日、少し落ち込み、友人に話を聞いてもらいました。たくさんもらった言葉の中で一番心に残ったのが、「自分にありがとうを伝えてあげてね」という言葉でした。よくよく
考えてみると、自分以外の人に感謝や労いを伝えることは意識していても、自分に対しては全くと言っていいほど意識していなかったことに気づきました。そして、いざ、ありがとう
と言葉にしようとすると、誰も聞いていないのに、とても恥ずかしいのです。恥ずかしさを感じながらも、「ありがとう」と声に出して言ってみると、意外にもほっとしている自分に
気づきました。
例えば毎日していることというのは、できていて当たり前と思いがちです。そして、うまくいかないことや失敗してしまったり、落胆したり、つらいなと感じることがあると、反省
したり、自分を責めたりしてしまうこともあるかもしれません。
そんなときに、まずは感情がこもっていなくても、「ありがとう。お疲れ様」と自分自身を労ってみると、新しい感覚を感じられるかもしれません。子ども家庭支援センター希望館 コーディネーター 米田 怜美
2022.07.01
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2月に入り、寒い日々が続いており、曇りの日が多かったりすると気持ちが下がってしまうことも多くなってくるかもしれません。またコロナの感染拡大によって気持ちの切り替えが難しくなっている日々ではないかと思います。心のエネルギー補給はどこでしたらいいのかなと日々支援センターに来てくださる親御さんや子どもさんと話をしながら感じています。
そんな中で、支援センターには、人との関わりを求めて来所される方も多いです。それは、きっと誰か自分が信頼できる人と過ごす時間とそのときの気持ちを共有することは、心のエネルギー補給の一つになるということがあるからではないかと思います。その一方でエネルギーがそがれてしまうこともあるかもしれませんが、そのそがれてしまった気持ちをまた誰かと共有することでエネルギーを補給していけるのかなとも思います。
『人と関わること』は、いろんな感情を起こすので、いいことばかりではないかもしれません。しかし、『人と関わること』は、心のエネルギー補給の一つにもなるもので、人が生きていく上で大事なものなのだと支援センターに来所してくださる方と関わる中で最近感じております。
2022.02.15

