第52回🔶「『旅人をもてなすよう努め』たい」🔶室長就任あいさつ 社会福祉法人鳥取こども学園 運営企画室長 山本 隆史 | 社会福祉法人 鳥取こども学園社会福祉法人 鳥取こども学園

社会福祉法人 鳥取こども学園は、キリスト教精神にもとづいて創立されました。その基本理念は『愛』です。

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第52回🔶「『旅人をもてなすよう努め』たい」🔶室長就任あいさつ 社会福祉法人鳥取こども学園 運営企画室長 山本 隆史

 今年度4月1日より法人本部は「法人事務局」と法人運営のトータルコーディネートを担当する「運営企画室」の1局1室体制となりました(平成30年に「企画広報室」が新設されましたが、平成31年9月に室長が退任し、休止状態となっていました。今回名称を変更し再置されることとなりました)。この室長に就任しました山本隆史です。

 私は1996(平成8)年4月1日に児童指導員として社会福祉法人鳥取こども学園の職員となりました。法人創立90周年の年です。この年に発行された鳥取こども学園九十年史『愛は絶えることがない』の383頁から385頁に当時の職員の名簿が載っています。人数を数えてみますと「鳥取こども学園」22名、「鳥取みどり園」22名、「鳥取こども学園希望館」20名の合計3施設(この年鳥取フレンドが新築されましたが、自立援助ホームが第二種社会福祉事業に位置づけされたのは、2年後の平成10年です)64名でした。(ちなみに巻頭の法人のあゆみの写真の最後に学園と希望館職員の集合写真があり、1年目の山本の姿があります。理事長の藤野、常務理事の田中、館長の水野等々の姿もあり、四半世紀の時の流れを感じさせます。一番感じさせるのはダントツに私ですが・・・)

 四半世紀の時を経た2022年(令和4)年4月1日、当法人は14施設・事業所で常勤・非常勤職員合わせて計230名を超えています。制度の有無にかかわらず、ニーズに対して応えてきたことはもちろん、制度ができても、その不備や改善点等に対して実践から得た結果を元に声を上げてきました。職員配置、特に社会的養護施設の入所部門の職員配置が大きく改善された結果として、当法人の職員数は労働法や社会保険上で大企業の分類となり、法令や制度がこれまで適用されなかったものが適用、努力義務だったものが義務となったりしています。そして、「働きやすい職場環境作り」、「やりがいを感じる職場作り」、「ワーク・ライフ・バランス」といった働き方改革関連法への対応についても、さらに取り組まなくてはいけません。私が入職したころの施設毎に配置される事務員が、施設毎で個々に処理しておけばよかったという方法では、「経営」「会計財務」「人事労務」への取り組みが成り立たなくなりました。私たち「鳥取こども学園」の使命は「いと小さくされた者たちに寄り添い、共に歩む」ことです。法令や制度に添うだけの一辺倒な事務では、とてもこの使命は果たせません。必ず現場実践とリンクしなくてはいけません。当法人の事務員は、保育士や児童指導員といった子どもたちや利用者を直接支援する職員の日々の実践を、事務員としての専門性とチーム力で、志高く支えてくれています。本当に頭が下がる思いです。

 前々月、前月のリレーブログの挨拶の通り4月1日付人事で藤野謙一が鳥取こども学園長に、水野壮一が鳥取こども学園希望館長に、私が運営企画室長にと、3人が施設長級に昇格しました。年齢も近く(私が一番下です!)、四半世紀にわたり共に歩んできた同志とも言える存在です。2人は施設の長として施設業務を統括する立場ですが、私は2人とは違った立ち位置です。志は同じくしても違った立ち位置で考え、違った切り口で「鳥取こども学園」の現在と将来を見据えていかなくていけないと考えています。これからも「鳥取こども学園」が理念の元で歩み続けるため、「オール鳥取こども学園」の一員としてはもちろん、責任ある立場として現状に満足することなくさらに精進し、支えていく所存です。
 ご指導ご鞭撻のほどひたすらお願い申し上げます。


2022.08.18