平和セミナーへ
9/20~9/21の1泊2日で中国地区児童養護施設主催の児童・平和セミナーへ高校生と一緒に参加してきました。
まず向かったのは原爆ドーム、平和記念資料館でした。
写真や残された史料を間近で見ると当時の凄惨な状況に私もその子も言葉が出ませんでした。見学後、原爆の語り部の方のお話も聞かせていただきました。ほんの少しの差で命が助かったり、火傷やケガ、助かったことにすら苦しむ人たちと共に過ごしていたリアルな体験を生で聞くことは、何にも代えがたい貴重な時間になったと思います。
その後は似島へ船で渡り、他県の子どもたちとの交流を深めました。一緒にご飯を食べたり、キャンプファイヤーを囲んだり初めて会う人たちの中で緊張もありながらも、少しずつ親睦を深めました。
2日目はバームクーヘン作りをしました。初めて知りましたが、似島は日本で初めてバームクーヘンが作られた場所だそうです。じっくり1層1層時間をかけて手作りをしたバームクーヘンは素朴で優しい味でした。
この2日間を通して、平和はもちろんいろいろな事を体験し考える時間になったのではないかと思います。その子に感想を聞くと「ありきたりだけど、平和について考えさせれたっていうか、自分の今の平穏が当たり前じゃないって思った。」と言っていました。私もそうですが、言葉以上にきっと沢山の思いがある事と思います。
戦後80年を迎え、戦争が少しずつ遠い過去になってきている今、このような機会を一緒に過ごす事ができたのはとてもありがたかったです。
石破首相が平和記念式典でも述べられていた歌人・正田篠枝さんの歌「太き骨先生ならむ そのそばに 小さきあたまの骨 あつまれり」この歌がより感銘を受けるものになりました。
「未来への 平和を願う 広島で」
「ともしびが 消えるその日が くる瞬間を」
地域小規模児童養護施設 こどもの家あかり
2025.10.02