里親サロンという集まり | 社会福祉法人 鳥取こども学園社会福祉法人 鳥取こども学園

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里親支援とっとりブログ

里親サロンという集まり

 里親支援とっとりは、年間6回、東部・中部・西部各地区で各2回、里親サロンを開催しています。里親さんが集うサロンは、当所が主催する他、里親会がするもの、施設がするものなど、様々な形で開催されています。里親さんは、好きなタイミングで、好きな回に参加します。

 「サロン」とは、もともとは「客間」を意味するフランス語だそうです。それが転じて、同好の人が集まり、自由に談話を楽しむ社交界の風習のことを指すようになりました。文学・芸術など、文化全般について語らうという意味合いもあります。里親さんのサロンでは、真剣な養育の話、社会的養護の在り方などが主な話題ですが、他愛ない笑い話で盛り上がることも多々あります。しかしその中にも、例えば、それぞれの家庭のお正月の、親戚の集まりの様子や、おせち料理のメニュー、作法、お雑煮の種類など、各々のお家の様子が垣間見え、楽しい中に、参考になる話題が散りばめられています。

 里親養育は、公的な役割を担いながら、私的な環境でこどもの養育を行いますので、施設養育とはまた違った、単純に割り切れない悩みが生まれます。しかし、里親仲間と分け合うことで、気持ちが随分と楽になるものです。同じ立場の人が互いに相談するピアサポート・ピアカウンセリングの意味合いも持っています。里親サロンに厳密な決まりはありませんが、「話している方の話を傾聴する」「話し合われたことは他言しない」「特定の人が長く話さない」「人の話を否定しない(肯定的に聞く)」「他人を中傷するような発言はしない」といった「お約束」を心がけています。

 当所が行うサロンでは、必ず「ネタ」(テーマ)を用意しています。これまで、さまざまな「ネタ」(テーマ)とシチュエーションでおしゃべりしてきました。ランチを食べながらおしゃべりしてみたり、「施設職員としゃべろう!」と題して、施設の職員の方に多く参加してもらったり、大きな行事の後、反省会とダベリ会を兼ねてお茶を飲んでみたり。年度末に、一年の里親活動のスライド投影をみながら振り返るなどということもします。

 今度、金融広報アドバイザー(元、鳥取県の社会的養護の要職を務められた方です)を迎え、「こどもたちに伝えたい金融教育『どうする?子どものおこづかい!』」という回を持ちます。(詳しい内容については下記のとおり)

 この間は「福祉司さんとしゃべろう!」と題し、福祉司のみなさんの、日々の業務のご苦労や、大事にしていらっしゃることをお聞きしました。児童相談所にはいくつもの電話の回線があり、ひっきりなしにベルが鳴っていて、電話取次ぎを担当する職員さんが、個々の要件に即してスムーズに対応されるというお話や、職員さんはひと目で児童相談所職員さんと分かる名札をつけているのですが、ケースバイケースで、時と場合により、例えば、虐待通告があった際の訪問などでは外すというお話、保護された子どもを一時的に預かり、生活の様子などをみる「一時保護所」には、おもちゃがあり、テレビゲームもあるというお話など、お仕事の詳細がよく分かる、生のお話をたくさんお聞きすることができました。

 前回のブログにも書いたのですが、子育てについての教えは、座学のみより、肉親、親戚、近所の方、仲間とのおしゃべりによって口伝えられ、意見交換され、熟成されていくものだと思います。

 他愛もない話も含め、和気あいあいとおしゃべりする中で、より良い里親家庭生活が出来るような、元気が出るようなサロンの開催を目指しています。

 


 

次回西部サロン

1 日時  平成30年2月23日(金)午後1時半から午後3時まで

2 場所  米子聖園天使園1階会議室

3 対象者  鳥取県西部地区里親 児童相談所職員 児童福祉施設職員

鳥取県庁児童養護担当職員

4 テーマ  子ども達に伝えたい金融教育「どうする?子どものおこづかい!」

※子どもを養育している間、伝えなければいけないことがたくさんあります。『経済観念』もその一つです。金融広報アドバイザーの村田弘子さん(以前に、県の社会的養護部門の、要職を務めていた方です)をお迎えし、幼児期や学童期の頃から、お金や物の価値、働いて手に入れること、生産者や販売者の気持ちなどを知ることの大切さを学び、ざっくばらんにおしゃべりしながら、理解を深めたいと思います。

※参加を希望される方は、里親支援とっとりまでご連絡ください。

 

次回東部サロン

1.日時 平成30年3月6日(木)午後1時半から午後3時まで

2.場所 福祉相談センター

        (住所:鳥取市江津318-1 ℡:0857-23-1031)

3.対象者 鳥取県東部里親・福祉相談センター職員・児童福祉施設関係者・鳥取県庁児童養護担当職員

4.テーマ 「スライドで振り返る、東部里親の、この一年」

(※今年度の、東部の里親関係の様々な取り組み、出来事を、多くの写真記録のスライド投影を見ながら振り返ります。イベントに参加された方は懐かしみ、また、なかなか参加できなかった方は、『ああ、こんなイベントがあったんだ!』と様子を知り、おしゃべりする機会にしたいと思います)

※参加を希望される方は、里親支援とっとりまでご連絡ください。

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2018.02.08