日常のひとこま | 社会福祉法人 鳥取こども学園

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フレンド&スマイルブログ

日常のひとこま

フレンド・スマイルで生活する入居者は

服装に対するこだわりがある人、

逆に無頓着な人とさまざまです。

ただ、それぞれに共通して言えるのは

TPOにあわせた服装を選ぶことが難しく、

その場に少しだけそぐわない格好になりがちだということです。

 

就職活動で企業見学に行くのに

普段と変わらず長い爪にマニキュアをしていく人、

お出かけをするのに仕事着の少し疲れたポロシャツを着て出かける人など

状況に合わせた格好をするのがあまり得意ではありません。

 

そんな中、フレンド・スマイルでは

服装に関して2つの取り組みをしているところです。

 

一つは服の購入をするとき、参考になるようにと

ファッション雑誌を購入し、リビングに置くようにしています。

雑誌を見て、自分にあう服を考える人もいますが、

なかなかファッション誌に出てくるような服は

高価なものか、そうでなくても鳥取ではお店がなく購入ができないため

なかなかイメージ通りにならず、苦心をしている姿が見られます。

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もう一つは職員と買い物に行くということです。

服に興味がない入居者は

そもそも自分で服を買ったことがないという人もおり、

服を買う必要性から説明をしなくてはなりません。

 

先日、ある男性入居者とよそ行き用の服を買いに行きました。

前述のように自分で服を選んだことがなく、

恐る恐る試着をしたり、店員さんにサイズを聞いたりしていましたが、

なんとか予算内で靴も含めて一式を購入することができました。

ホームに戻ってから、その服を着て、簡単なファッションショーをしましたが、

ホームのみんなからほめられ、恥ずかしそうに、

そして少し誇らしげに笑顔を見せていたのが、

とても印象的でした。

さっそくホーム行事に着て出かけていき、楽しい時間を過ごせたようです。

 

また別の入居者は企業見学に行くのにも

サンダルで出かけていくようなことがあり、

職員からも話をするのですが、

スニーカーに対して謎の拒否感があり、

なかなかスニーカーを購入しようとしませんでした。

いやいやながら職員と買い物に行き、

“あーでもない、こーでもない”とスニーカーを探す中で

企業見学に行っても変ではなく、

本人も気にいるものを見つけることができ、

今では企業見学はもちろんのこと、

普段でもスニーカーを履くように変わってきています。

 

ちゃんとした服装をするということも社会に出る上では必要なことですが、

それに加え、社会に合わせながらも、自分で自分らしさを選びとるという

自立に必要な要素が“服を着る”という中には

つまっているのではないでしょうか。

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2016.08.31